今日はフォトリーディングの話題から。
フォトリーディングの集中セミナーを申し込むと、
お気に入りの未読本をトレーニング用として数冊、
会場に持参するように言われます。
私が昨年の4月に受講したときに持ち込んだ一冊が、
当時から定評があったものの、
自宅で「ツン読」状態だったこの本。
スキルにもよりますが、
2日間の集中講座で、
受講生のほとんどは、
読書スピードの向上を実感できるようになります。
しかし、落ちこぼれ気味だった私は、
習いたての技法を使ってこの本に立ち向かうものの、
文字ヅラをなぞるだけで意味がほとんどつかめず、
受講会場で大変悔しい思いをしたのを覚えています。
何事もそうですが、
習得した技術を縦横に使いこなせるようになるには、
その後の継続的なセルフ・トレーニングが欠かせませんね。
さて、そんな、私にとって「腐れ縁」とも言えるこの本。
先月来の「リーダーシップ、チーム・マネジメント特集」の
最後の課題図書としてご紹介します。
本書は、とかく混同しがちなマネジメントとリーダーシップを
明確に区別して定義するところから始まります。
マネジメントは個人戦を、
リーダーシップは団体戦を
それぞれ率いる役割を担うのだそう。
そのうえで、優れたマネージャーとリーダーが備えているスキルを
「たったひとつ」に収束させ、主張が展開されます。
本書がビジネス書としての実用性を高めているのは、
そのスキルについて論理的にわかりやすく説明しているだけでなく、
「スキルをどうやって磨くか」、
「磨いたスキルを組織の業績向上にどうやって結び付けるか」
の具体的な方法にまで言及しているところにあります。
理論書と実務書の両面をバランス良くあわせ持っているので、
組織を率いるあらゆる階層のビジネスマンにとって「腹に落ちやすい」、
秀逸な一冊だと言えます。
⇒ビジネス書評サイトでもっと見る
●すぐれたマネジャーとは ・専念すべきこと
部下一人ひとりの才能・特色を発見し、有効に活用し、業績に結び付ける
部下の気持ちから始める。部下の成功を何よりも重視する。環境を整える。自由。解放
業績を調べる。提案する。ヒントを与える。支援する
・基本スキル
きちんと人を選ぶ。注意深く最適の人物を選ぶ
期待する仕事の内容をはっきり示す。明確な短期目標、測定基準
褒め、認める。褒めすぎると思い上がる、と思いこむのは誤り
部下に気遣いを示す。気にかける。安心感が得られ、励まし合い、助けあうようになる
・部下の特質の探究
「強み」について自信を増大させる。褒める
弱みを見つけたら、スキル・知識を訓練
成果を褒める。強みの「引き金」にする。本人がもっとも重視する「観客(褒め方)」を見極める
学習スタイルを知る
「分析タイプ」には、学習時間をたっぷり与える
「行動タイプ」には、ぶっつけ本番の対応を命じる。ロープレはNG
「観察タイプ」には、仕事の全体像を見る機会を与える
●すぐれたリーダーとは ・専念すべきこと
「よりよい未来」に向けて、一致団結させる
変化を待ちかね、進歩を待ちわび、現状に強い不満を抱く
「楽観主義」。ものごとはよくなるという信念。信じる。激励する。できることはなんでもする
「自我」。実現させるのは自分しかいない。己の全存在をかけて信じる
・「明確さ」。未来をあざやかに描いて見せる
全ての詳細を明らかにしてはならない。あいまいさを残す
「誰のために働くか」を明確に示す。ターゲットの客層を決め、ニーズをはっきり描いて見せる
「組織の強み」を明確にする。勝てる理由を示す。
自信が持て、ねばり強く、意欲的・創造的になれる
「尺度をひとつだけ」与える。強みを数量で示すもの。部下が働きかけて影響を及ぼすもの
「体系的(システマティック)な行動」と「象徴的(シンボリック)な行動」を使い分ける
システマティック=ふだんの日課を変えるもの。あいまいでない新しい行動
シンボリック=注意をとらえるもの。掲示板の設置、表彰、レイアウトの変更
・リーダーの能力を高める規律
考える時間をつくる
慎重にヒーロー(賞賛すべき業績をあげた従業員)を選ぶ
練習する。ことば、イメージ、ストーリー、表現に磨きをかける
●個人が継続的に成功するには ・自分がしたくないことを見つけ出し、それをやめる。我慢しない
強みを見つけ、磨く
自信・楽観・確信・自負・自己効力感(セルフ・エフィカシー)を感じることをやる
・成功は、「積み上げたもの」の結果ではなく、「規律を持って削り落したもの」の結果